学校について考える。①

20年くらい前に、特別支援学校高等部で教員をしていたことがあります。
当時、特別支援教諭免許の所有率は30%以下でした。
現在は、地域差はあるものの、所有率は80%を超えているそうです。
つまり、まだ特別支援教諭の免許を所有していない教師が、まだ20%もいるのです。

教員免許について触れておきます。
教員免許は、大学等で教職課程を修了すると貰えるものです。
教育大以外は、教職課程を取っても卒業に必要な単位には入らないのですが、
ちょっと頑張れば貰えるお手軽資格だったので、多くの学生が教職課程を取っていました。
特別支援教諭の免許は、普通校の免許を持っていないと取れません。
私の場合は、通信制の大学で専門科目を履修して免許を取得しました。
支援学校で教員をしている場合、3年の経験があれば科目履修で取得できるようです。

普通校の教職課程では、障がいに関する講義と実習が必須でした。
講義は3~4科目程度、体験実習が計7日間です。
特別支援教諭の教職課程では、障がいに関する講義しかありません。
教育実習は、3週間行った記憶があります。

最初に書いたように、支援学校の先生全員が特別支援教諭の免許を持っているわけではありません。
特別支援級の場合は不要です。さらに経験がある場合は、科目履修で免許が取得できます。
必要性を感じて勉強を続けている先生はいらっしゃいますが、そうではない先生もいらっしゃるわけで。
先生を選ぶことは出来ません。どんな先生に当たるか蓋を開けてみないとわからないのです。

次回は、そんな学校や先生とどう連携を取っていくべきかについて考えてみたいと思います。

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