支援者としてレベルアップする方法①
支援者人生の10年目を過ぎたあたりで、大きく間違わない支援が出来るようになりました。
支援者としてスタートラインに立てた瞬間です。
そこに至るまでに何度もトライ&エラーを繰り返してきました。
レベルアップに必要だったことは4つ。
①基礎 ②理解 ③単純化 ④知識 です。
今日は、①基礎について書きたいと思います。
私の支援者としてのベースは、障がい児教育です。
教員時代、一緒に働いた担任の先生に障がい児教育の基本を教わりました。
当時は言葉としては理解していましたが、今はその真意まではっきりと理解できています。
その後、学校という枠組みで出来ることに限界があることが分かり教員を辞めましたが、
学習指導要領に沿って進められる教育システムは、まさにスモールステップそのものであり、
支援者として参考にすべき、素晴らしい仕組みだと思います。
施設時代には、介護の基礎をたくさんの先輩職員に教えてもらいました。
子どもへの関わり方や言葉の掛け方、言葉の選び方とその根拠、行動時に怪我に繋がらない介助や援助の仕方、
毎日継続することでの変化、予想外の事態が起きた時の行動順位や判断、自分の身を守る方法などなど。
介護ではありますが、今もその時の知識や経験は支援に不可欠な要素です。
支援がうまくいかない、行き詰まる、効果が出ない。
支援者がその状態を認識できるかどうかは置いておいて、こういう事は誰もが経験していることです。
なぜうまくいかないのか。その原因は何なのか。
探っていくと、ほぼ間違いなく基礎が抜けている部分があります。
家と同じで、基礎が抜けていれば外も中も歪になってしまいます。
支援者としての第1歩は、自分にとっての基礎をきちんと固めること、定期的に基礎に立ち戻る習慣をつけることです。
これが出来ない・無い人は、どこまでいっても間違うし、間違いに気付けない支援者になってしまいます。