学校について考える。③

学校シリーズ最終回は、学校の影響について考えてみます。

数年前に保護者の方と一緒に研修に参加した時のこと。
学校の先生が質問をされて、講師の方が質問に答える前にこう仰いました。
「これからの日本を変えるのは、教育の力以外は考えられません。先生頑張ってください。」と。
学校なんて…と思っていたのですが、その言葉がずっと忘れられませんでした。
改めて学校について色々と考えたり調べたりしてみたところ、
実は、教育の持つ可能性や力はすごいのです。

学校教育は、学習指導要領というものに沿って行われます。
学習指導要領には、簡単に言うと、いつ何を教えるかがスモールステップで記載されています。
前の段階の学習が理解できていないと、次の段階の学習が理解できないようになっています。
中学校までの学習指導要領の内容がしっかり理解できれば、基礎は完璧になりますが、
後の高等教育は、義務教育での基礎が完成していることを前提にした発展・応用の学習になるので、
義務教育で躓いてしまうと、高校での勉強についていけなくなってしまいます。

問題は、指針や参考書的なものはあるものの、教え方は先生次第ということです。
学校でも研究会は行われていますが、基本的には授業を理解できるかどうかは、
児童生徒側の問題で、教師の教え方に問題があるとはならないのです。
生徒全員が理解できるように教えることが教師の本分だと思うのですが、
先生が変われば教え方も変わるので、児童生徒は混乱して学習が遅れてしまうのはそのためです。

今年、いい先生に当たった子がいます。
それまで辛いだけだった学校が楽しくなり、能力もグンと伸びました。
デイだからといって下に見られることもなく、同じ目線で連携してくれます。
保護者の表情も明るくなりました。学校の先生ひとつでここまで変わるものかと驚いています。

日本の識字率は90%を超えていて、世界1位です。
これは、義務教育があるからで、識字率の高さは仕事を選択することができるということを意味します。
アメリカは識字率は70%程度で、読み書きが出来ない=仕事を選べない人がたくさんいます。
これからの日本を発展させていくためには、教育の力は絶対に欠かせないだけに、
問題だらけの学校は、大きな改革が必要な時期なのだと思います。

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