支援者としてレベルアップする方法 完結編
1か月かけて週1回投稿してきた、支援者としてレベルアップする方法シリーズですが、
支援者として悩んでいる方や、向いていないかも。と思っている方が、
前に進むためのヒントや手掛かり的なものになればと思っています。
支援者としてレベルアップする方法は、
基礎→理解→単純化→知識の順番が、とても重要です。
子どもの支援と同じで、支援者も小さなことを遠回りに思えても積み重ねていく、
まさに、スモールステップが一番早く成長する方法です。
この仕事は、人間が相手です。
定型同士であっても、お互いのことを完全に理解し合うのは不可能で、
ましてや、この仕事ではほとんどの子がコミュニケーションが苦手です。
支援者は、「言葉」という当たり前に使っているツールが使えないからこそ、
相手の立場に立って、知ろう・理解しようとする努力が求められます。
基礎・理解・単純化・知識が、言葉に代わるツールとして役立つはずです。
子ども達も、支援者が自分のことを知ろう・理解しようとしてくれているかしっかり見ています。
大人として正しい行動をし続けることが、子どもの信頼を勝ち取ることに繋がるのです。
最後に私の中でまだ答えが出ないことについて書きたいと思います。
子どもには人権があり、尊重しなくてはなりません。
子どもであるが故に、したことの責任は全て大人にあります。
ここまでは疑いようもない事なのですが、大人の人権はこの仕事では蔑ろにされがちです。
暴力を振るわれたり、嫌なことをされたり、悪口を言われたりと、
子どもから理不尽な扱いを受ける経験をしたことがある支援者も多いでしょう。
これは、子どもだから。障がいがあるから。仕事だから。大人だから。は理由になりません。
ダメなものはダメですが、大人の対応一つで問題になる。
かといって、注意したところでなくなるものでもない。
経営者や行政が何らかの仕組みを整える必要があるのだと思いますが、いい方法は浮かびません。
いろはでは、子どもからの理不尽は私が全て受けることにしていますが、
私も人間なので、イラっとすることもあれば怪我をすることもあります。
今は我慢するしかないのですが、公平とまでは言えなくても納得できる妥協点はどこなのか。
ここを解決することが出来れば、事業所での虐待問題は起こりにくくなると思っています。